2013年11月12日火曜日

S2000の走りは鳥肌モノだった・・・

  週6勤務が続き、急激に寒くなり疲労を感じてしまって、日曜日の午前中からの軽いドライブをキャンセルして日中は寝ていました。夕方に寝そべりながら競馬のG1レース「エリザベス女王杯」で武幸四郎が今年3つ目のG1勝利を見事に挙げるのを見届けると、不思議と元気が湧いてきたので、夕食に福生市の米軍基地近くにある旨いピザの店に繰り出しました。食欲もすっかり回復してチーズがどろんと載っているピザを平らげてさらにテンションも急上昇!国道16号を北上して299号線へと繰り出しました。

  日曜日の夜は「サザエさん・シンドローム」みたいなブルーな時間だったりするようですが、辺りも暗くなり紅葉見物のクルマもいなくなった秩父路は、この時間が最高のドライビングを堪能するタイミングのようです。秩父ミューズの夜景をお目当てに、ワインディングの続く299号線を軽快にすっとばしたのですが、全行程の半分が完全なる単独走行!ここまで空いていることは滅多にないのですが・・・。

  さて夜景を見終わっての帰路ですが、前方にソフトトップのスポーツカーが見えてきました。ロードスターかと思ったのですが接近するとホンダS2000でした。さすがはホンダの傑作スポーツカーだけあって、出口が見えないようなロングコーナーをブレーキランプをいっさい点灯させることなくきれいにクリアしていきます。なにより感心したのが、サス剛性の高さを生かして、高速コーナーでも内輪が浮き上がることなく車体が常にフラットで、きれいに駆動輪である後輪が接地している点です。

  ホットバージョンの峠の追いかけっこで、35GT-Rをも圧倒していたS2000のポテンシャルの高さ(峠ではS2000の方が絶対的に速い)は解っていましたが、実際にその走りを間近で見て納得しました。このコース(299号線)はホームコースと言っていいくらいに頻繁に出撃しているお気に入りで、これまでいろいろなクルマを後ろから見てきたのですが、どのクルマも車線内でリアが左右に大きく振られていて、このS2000ほど路面に吸い付くように安定しているクルマは見た事がありません。ポルシェ996やRX-7FD3Sと比べても、S2000が明らかに一番トラクションが安定しているのがわかります。

  あまりの見事な走りに目を奪われてしまって、うかつにも接近し過ぎてしまったようでS2000ドライバーがそれを嫌がって、突如スピードを上げて引き離そうとしてきました。しかしこちらは地元で大体どのくらいのスピードでそれぞれのコーナーがクリアできるかも頭に入っているので、無理のないペースでとりあえず追従します。実はこのコースはほとんど低速コーナーが無いので、極細トルクのS2000にとっては最高の走りが出来るステージだったりするわけですが、それは2LのNAのアテンザにとっても同じことで、さらに「地元」というハンデがあったのでなんとか付いていくことができました。

  このS2000が7000rpmオーバーまできっちり回していたかは不明ですが、コーナー出口からの加速はマツダのエンジンでもそれほど遜色なく、高速域での加速ではむしろ有利だったように思います。ただノーブレーキをはいえフロント外輪への過度の入力でコーナー出口でのコントロールに難があるFFに対して、しっかりとしたトラクションで加速が途切れないS2000は、先日別のコースで遭遇した86の加速とは雲泥の差がありました。やはり前後輪をダブルウィッシュボーンで武装しているのが大きいのではないでしょうか? それならばアテンザのエンジンを積んでいて軽量なNCロードスターもかなりの走りができるような気がします。ただ実際にこのコースを走るロードスターは、軽過ぎる車重のせいで車輪もろとも跳ねてトラクションが抜けるので、結局のところS2000には勝てない気がします。いやあS2000が欲しくなっちゃいましたね・・・。

  

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