2015年10月15日木曜日

ルノー・トゥインゴは「Aセグのポルシェ」と呼ばれるのか?

  「農道のポルシェ」として愛されたスバル・サンバーの生産が数年前に終了しました。この愛称の由来はというと、サンバーがなかなか珍しい、ポルシェと同じRR設計を採用していたことなのですが、実際のところはLSDなどのオプションもないので、ポルシェのような走りはなかなか難しいようです。片田舎のワインディングを呑気に走っていると、ごくたまに恐ろしく速いサンバーが出現したりしますが、普通車と互角のパフォーマンスを見せるサンバーの多くは実はAWD車だそうです。

  知り合いのBMW・X1ユーザーが、「サンバーにちぎられた!」とショックを受けてましたが、これも多分AWDのスーパーチャージャーが相手だったのではないかと思います。そもそも軽トラ/軽バンは荷物を積載することが前提で、トラクションを確保しやすいということで後輪駆動が珍しくないです。サンバーの他にも現行のスズキ・エブリイとそのOEMモデルであるマツダ・スクラムや日産NV100クリッパーもFRです。エブリイの現行モデルは6代目になりますが、1991~1998年に作られた3代目はなんとMRです!

  もちろんこれらの軽トラ/軽バンが一般的に150万円で買える商用車であったことが、コアなマニアにとってツボなのでしょうが、来年に日本でも発売される予定となっている新型のルノー・トゥインゴも150万円前後で発売される珍しいRR駆動ということで話題になりそうなモデルです。このクルマは新型スマート(年内に発売!)と共通の設計になっていてます。スマートと言えば先代までは三菱の軽/コンパクトの設計を流用していたのですが、今回はメルセデスとルノーによる「欧州タッグ」でコンパクトカーの頂点である日本メーカーに挑戦してきました(エンジンは三菱製のものも・・・)。

  スマートはメルセデスディーラーで販売される、高級セカンドカーなので200万円〜といった設定になっていますが、トゥインゴはルノーのラインナップで1クラス上に位置しているルーテシアが200万円を下回る価格で絶賛発売中なので、いよいよ日本の軽自動車とガチンコの価格になりそうです(日本の軽自動車はちょっと高い!)。特にライバルとして比較されそうなのが、ダイハツ・コペンとホンダS660、そしてスズキアルトターボRSの3台のスポーティなKカーです。もしルノーが調子に乗ってトゥインゴ・カブリオレなるモデルを200万円を下回る価格で登場させれば・・・とりあえず人気になる?

  トゥインゴの先代モデル(FF)はルノー・スポールによるホットハッチでしたが、今回もRRということで引き続きルノーのスポーティな横置きエンジンがそのまま使えます。先代のルノー・スポール車で使われた1.6L自然吸気であったり場合によってはジューク・ターボに使われている1.6Lターボ(190ps)の採用もあるかもしれません。850万円とかアホみたいな価格のアバルト695の半額以下で、めちゃくちゃスパルタンなクルマあるいは、完全なサーキット仕様・・・ルノーというメーカーの立ち位置を考えると十分に考えられます!

  RRという希少な駆動方式がスマート/トゥインゴで採用された理由は定かではないですが、後輪駆動車ゆえの小回りの良さがこの手のマイクロカーで生きるという判断はあるようで、FFの先代モデルよりもさらに回転半径は小さくなって、場合によっては日本の軽自動車よりも使い勝手がいい!なんて評判が起こることも考えられます。そういう事態になったとしたらダイハツ、スズキ、ホンダの3社はどう対応するのでしょうか。乗用Kカーに関しては居住性を確保するための「低床化」のためにFFが常識になってしまっています(やや面白くないですね)。設計の面で硬直気味の日本のKカーを根底から揺さぶるだけの破壊力がトゥインゴにはあるかな〜?とりあえずはマツダのデザイン部門から引き抜いたヴァンデンアッカーが掲げるコンセプトを体現するトゥインゴの渾身のエクステリアデザインからは大いなるポテンシャルを感じますけどね・・・。

  もちろん日本にもミッドシップKカーのS660があって、このクルマが最近ではそこら中で見かけるようになりまして、それほど広くない公道上でも構わずにとても機敏な動きをしています。ワインディングロードでこのクルマに下手に普通車でバトルを仕掛けると、軽く返り撃ちに遭いそう・・・そんな予感しかしない、やたらと強靭そうなフットワークです。果たしてLSDを装備した上で、135psのエンジンを積んだ「新型トゥインゴ・RS」は、このS660を越える楽しい走りを見せられるのでしょうか? もしも健闘するようならば・・・ホンダも当然のようにS660の出力を自主規制を取っ払って80~90psまで上げてくれるかもしれません。誰でも気軽に楽しめる「Aセグのフェラーリ」(S660)と「Aセグのポルシェ」(トゥインゴ)としてお互いに切磋琢磨してほしいですね・・・。


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