2014年3月4日火曜日

WRX STIのことなんてどうでもよくなっているスバル。

  漫画「頭文字D」では最強クラスのマシンとして登場したスバルWRX STIがいよいよ絶望的な状況に追い込まれている。・・・そんな気がしているのは私だけでしょうか。限定モデルの「S」ならば瞬く間に売り切れるのだけど、ノーマルのWRX STIにはクルマとして選ばれる土台を持っていない。いくらハイスペックでお手軽なクルマだからといってもデカいハネを付けて走ることそのものに抵抗を持つ人だっているし、車体カラーを選べない不自由さだけで断念してしまう人もいるだろう。

  クルマとしてのライフサイクル=寿命が尽きた。これは次期WRXを心待ちにするファンの皆様に対して大変失礼な言い分だとは思うが、300万円台であれだけのスペックを誇りながらも少しも欲しいという気持ちが起こらないクルマはやはり異常と言う他ない。たとえ400万円台でもBRZ tSにはもっと現実的な興味が沸いたし、新しいレガシィも300万円台でもかなり前向きに検討したいクルマだと感じる。

  2007年にスバルはWRX STIをハッチバックのみで登場させた。この時点でのスバルの判断はとても正常だったように思う。しかしスバルの正常な判断に付いてこれなかったのが従来からのファンだった。スバルディーラーにセダンタイプの復活を要望する声が次々と寄せられ、スバルも否応なしにセダンを後から設定した。この瞬間にこのクルマの寿命は尽きた(のではないか?)。ファンが付いてこないクルマを作ったスバルも悪いが、脳内のイメージを書き換えられなかったセンスの無いスバルファンもまた同罪だ。

  マツダを見てみればいい。MSアクセラにセダンを設置してくれなんて声はほとんどないだろう。マツダファンはアクセラというクルマを十分に客観視できているからだと思う。それに引き換えスバルファンはどうだ。いい年したオッサン達がスバルの考えとは全く反対の方向へ、WRXをパワーアップしろと大合唱を繰り返している。300ps超のえげつない出力を発揮できる高性能なタイヤを自分のクルマで履きこなすわけでもないのに、400psまでパワーを上げろと真顔で言っているのだから呆れる。

  理由は単純。BMW MやアウディRS、AMGに劣る出力のクルマではショボく見えるから。全くもって意味不明(というほどでもないけど)。パワーが無いからと言ってもレクサスやマツダがショボいのか? もうスバルにとっては新型WRX STIを発売するのが憂鬱でしかないだろう。もうスペックの概要も決まっていて、320ps程度に落ち着こうと決まっているのだから、発表と同時に集中砲火でボコボコにされるのが目に見えている。

  BRZ STI tSなどをみると、「大人のBRZ」というコンセプトを無理なくトレースし、力むことなく素直に良質なインテリアを持つクルマを作れている。これくらい自由にできる気軽さが、WRXにもあればいいのだが、プレッシャーというよりも「やけくそ」に近い気持ちで作らざるを得ない状況を想像してしまう。いっそのこと「大人のWRX」と言って限りなく上品に仕上げてやればいいんじゃないかと思う。見た目は大人でも内面的に大人でない、WRXに文句バンバン言っているオッサン達にはもったいないくらいのクルマ作っちゃってよ!とエールを送りたい気分。


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↓スバリストってインテリが多くて頭固そう。こんな本を読んで悦に入って、ジャズ解った気になって語り始めて、チック=コリア辺りを批判してそう。ハービー=ハンコックは正義だとか、ジャコ=パストリアスこそが天才とか言い出して、ブラッド=メルドーをこき下ろす・・・。

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