2014年7月24日木曜日

マツダRX-7復活はやはり本当らしい!!!

  ちらほらと噂は聞こえていたのですが、海外メディアでも報じられるようになったようでいよいよ2017年のRX-7復活は本当に実現する運びになったようです。ただしFD3Sのような300万円台というわけにはいかないようで、フェアレディZよりもワンランク上の価格帯になるようです。それでも完全にスーパースポーツになってしまったGT-RやNSXがポルシェ911をターゲットにした性能&価格に設定されているのに比べれば、いくらか現実的な価格に収まりそうです。

  ポルシェの廉価版スポーツカー「ケイマン」の価格帯(600万円前後)にもあらゆるジャンルの新型スポーツカーが続々登場していますが、どうやらマツダもここに商機を見出したようです。「エコカー補助金」で日本メーカーが熱狂していた2012年に発売されたポルシェ・ボクスターは日本でも事前予約が殺到するなどなかなかの盛り上がりを見せました。私もその頃に現在の愛車を買ったので、アホみたいにドライブを重ねて毎週のように給油していたのを思い出しますが、長野県の美ヶ原高原美術館の広い駐車場で、愛車のボクスターを夢中になって撮影していた40代くらいオッサンを見かけました。

  関東近辺の有名な峠ルートを駆け抜ける度にボクスターはよく見かけました。他にも箱根に直結する西湘バイパスを走れば、アウディTT-SやBMW Z4の35i辺りが、急峻な関東山地を走るのにピッタリのスペックみたいですね。価格帯はいずれも600~700万円くらいで、別荘などを買ってしまう層からしてみたら、普通のクルマで高級別荘地に乗り入れるわけにもいかないでしょうから、これくらいの有名ブランドのスポーツモデルが、日本のタイトな峠道にも対応できて、所有欲も満たされるベストな1台なのかもしれません。

  他にもややマイナーなブランドを好む人に愛されているロータス・エリーゼや、質実剛健なデザインを好む人にはBMW135iクーペなどが選ばれているようです。東京〜箱根・軽井沢・清里の1時間30分程度の移動ならば、それほど大きなクルマでなくても耐えられる・・・しかし帰りの東名・関越・中央の渋滞はかなり酷いですけど。東京で働く人の仕事が事務的なものからクリエイティブなものへと変化しつつある中で、職場と自宅の往復だけではストレスどころか仕事そのものが成り立たなくなってきてます。海外旅行に依存し、映画や読書に依存し、自分のクリエイティビティが枯渇しないように気を付けてます!と繰り返し述べてるだけのビジネス本が良く売れてたりします。

  何が言いたいかというと、これからも東京周辺の別荘は売れるだろうし、そこへアクセスするスペシャルティカーも売れるんじゃないか?ということです。「孟母三遷の教え」じゃないですけど、住む場所や乗るクルマによってその人のポテンシャルは大きく変わってくるのは間違いないと思います。バブルはとっくに終わり、いよいよ仕事の質が求められてくる時代には、いくら体力自慢だからといっても毎日長時間の満員電車通勤を強いられ、休日は混雑する街中をショッピングセンターまでエコカーを往復するといった生活を送っていては、その人のポテンシャルはどんどん小さなものになっていくのではないかと思います。

  渋滞にハマれば苦痛でしかないスポーツカーに乗っていれば、休日も早朝にそそくさと起き出して起動できますし、なるべく渋滞を避けようと考えるので人とは時間の使い方が全然変わってきます。自分のクルマが「見せたいクルマ」か「見せたくないクルマ」かでフットワークは断然に変わってきます。そして乗っているクルマが世界中で素晴らしい「工芸品」として賞賛されるクリエイティビティの塊ですから、それを物差しにいろいろなクルマを測ることができます。これから活躍しようとするクリエーターにとっては、目先の「燃費」に囚われてア◯アやフ◯ットに乗っているというのは、人生の無駄でしかなく自分の首を絞めるのと同じことにすら思えます。

  マツダ車を作っている人達は、それこそ世界最高水準のクリエイティビティを求められるわけです。そんな彼らが日々の生活でいろいろ苦しみ、渇望するのもまた自分のポテンシャルを広げてくれる刺激に溢れたクルマなんじゃないかと思います。マツダのハンドリングやディーゼル&MTの加速よりもさらに高いレベルの刺激が欲しくなるんじゃないでしょうか? やはりマツダはポルシェを超えて行かなければならない!なんて思ったかどうか知らないですが、いよいよ再びポルシェを追撃するスポーツカーの開発に乗り出すようです。

  今後の日本でさらなる需要が見込まれている、600万円クラスのスポーツカーですが、日本車がこの辺の需要に全く対応できていないという点も輸入車ブランドにとってはささやかな切り込み口になっているようです。メルセデスA45AMG、アルファロメオ4C、プジョーRCZ-Rなどなど、続々と新型モデルが日本に上陸しています。別荘地が広がる山岳路を走るにもってこいのランエボ、WRX、フェアレディZといったモデルは、バブル期からのイメージを引きずっていて「若者のクルマ」という偏見がありますし、86/BRZやロードスターには「ラグジュアリー感」「絶対的パワー」が不足しているという指摘があります。

  日本メーカーも当然にこの需要を認識しているようで、マツダRX-7以外にもホンダシビックtypeRやトヨタ新型スープラなど、明確にこの市場を狙ったモデルが複数登場するようです。「東京で働き続けるためのスペシャルティカー」としてどれだけの支持が得られるのか?ブランド力、動力性能、ラグジュアリー感など押さえるべきポイントはたくさんありますし、どれだけ「刺激的」なクルマになるのか? コペンやロードスターとはまた違う世界観でマツダ・トヨタ・ホンダがどれだけやれるのかに注目したいと思います(あと貯金も・・・)。


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