まあある程度は予想していたことではありますが、三菱がいよいよランエボの開発終了をアナウンスしました。現行の「エボX」を残り2~3年だけ販売するのだそうですが、その後は開発資源をEVやPHVに集中投入して、実用性の高い次世代車を作るブランドに特化するのだそうです。さてさて「ランエボ貯金」でも本格的に始めなければ・・・。
三菱が世界に誇るスーパースポーツ「ランエボ」。WRCに参戦してその知名度を高め、戦前の戦闘機開発時代から三菱をライバル視してきたスバル(中島)が、同じフィールドに上がって挑戦状を叩き付けたあたりから、日本でも非常に盛り上がりを見せた印象です。いまでも欧州でも北米でもターボスポーツカーの代名詞的存在なのですが、なぜか日本では人気の下降に歯止めがかからずフェードアウト気味でした。
皮肉なことに、こんな状況へと追い込まれた1番の理由はやはり「漫画」の影響なのかなという気がします・・・。「頭文字D」で登場するランエボは「誰が乗っても速いクルマ」で、乗っているドライバーはみんなクルマの性能を過信して負けるというパターン。もちろん須藤京一や小早川のような存在感のあるドライバーもいましたけど、「ランエボ軍団」とまるで「鬼」がやってきたかのように作中で嫌われたクルマでしたね。作者にはどういう意図があったのかわかりませんが・・・。
要するにまともに日本の山岳路で走れば、ランエボが一番速い。特に須藤京一のように軽量なエボ3をベース車にすれば、RSで1190kg!ですから驚異的なクルマです。サイズは今のカローラアクシオとほとんど同じで5ナンバー。270psの4G63ターボ搭載でAWDなのに、車重がカローラアクシオとほぼ同じって・・・。今のクルマならだれでも危険なく峠を走れますけど、こんな危ないクルマだったら毎日でも峠に通って練習しないとまともに走らせられないわけです。それでもガソリンが80円とかいう時代だから満タン入れても5000円もしないというお手軽な趣味として「スポーツ走行」が成立していたようです。あ〜うらやましい限りです・・・。
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